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先日配信が開始された、Snapdragon 820を搭載したXperiaスマートフォン向けのAndroid 7.0 Nougatアップデートですが、新たにdp値の変更機能が追加されていることがわかりました。

よく話題になっている「Xperiaの"dpi"値変更」ですが、"dpi" (dots per inch) は、正確には1インチあたりの印刷物のドット数や、"ppi" (pixels per inch) としてディスプレイの物理的なピクセル数を表す単位であるため、最適な表現とは言えません。
一方、"dp" (density-independent pixels) は物理的な解像度に依存しないピクセル密度を表します。
つまり、"dp"値を調整することで、同じ"ppi"値のディスプレイでも表示される要素の大きさを変更することが可能になるのです。

一般的に、dp値を上げる(密度を上げる)と、ひとつひとつの要素が小さく表示されるようになり、画面上により多くの情報を同時に表示することができるようになります。

追加されたdp値の変更機能は"表示サイズ"と表現

dp値の設定変更は端末単体で行うことが可能で、再起動等も必要ありません。
"設定"アプリケーションの"画面設定"内に新たに"表示サイズ"が追加されており、""、"標準"、""の3段階で調節が可能になっています。

サンプル

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標準

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標準

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標準

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標準

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標準

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今回、国際版のXperia XZにてこのような機能が追加されましたが、国内版でも同じ内容になるかどうかは現状わかっていません。

dp値の変更は従来機種でも非公式ながら可能でしたが、表示が崩れたり、文字入力時に不具合が発生するなどの問題も少なくなく、日常的に運用するのは難しい状況でした。
そのため、ソニーモバイルが正式にサポートを行うという点は、dpの変更を行う方々にとって非常に喜ばしいことなのではないでしょうか。

ちなみに、開発者向けオプションより、dp値を直接指定することができるようになっています。

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初期値 ("標準"設定時の値) は360dpに設定されていた

数値を書き換えてみる

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550dpに設定
まだスマートフォンの域に収まっている
ファブレットの表示に近い


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800dpに設定
Androidが端末をタブレットとして認識し始めた
Xperiaの独自アイコンがAndroidの標準アイコンに置き換わっている


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1440dp (最大値) に設定
このレベルになると操作が難しい


"表示サイズ"で設定可能な域を超えると、ホーム画面やキーボードなど至るところで表示が崩れ、操作も難しくなります。
範囲は320dp ("大"設定時の値) ~1440dpと設定されており、再起不能に至る値には設定できないようになっていると思われますが、開発者向けオプションでのdp値変更は自己責任でお願いします。

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