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私はAmazonで一般向けのQrio Smart Lockを購入し、9月19日に到着、取り付けをして使用を開始しました。
使い始めてから1ヶ月も経過していませんが、軽くレビューをしたいと思います。

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本体が入っていた箱
Qrioのロゴに特殊な加工が施されている。


Qrio株式会社はソニーとWiLが出資し合って設立された会社であり、その第一弾の製品が「Qrio Smart Lock (Q-SL1)」です。
これを自宅に設置することで、スマートフォンで自宅の鍵を管理することができるようになり、施錠/解錠や鍵のシェアも可能になるというまったく新しいジャンルの製品です。

初期の頃はクラウドファンディングサイト「Makuake」に登録されていましたが、現在はAmazonで購入できるようになっています。

スマートフォンで鍵を操作できる

Qrio Smart Lockを使えば、家の鍵をスマートフォンで操作できるようになります。

外出先から帰ってきて、家の前で鞄の鍵を取り出すことなくポケットに入っているスマートフォンで鍵を開けられるということで、非常に革新的な製品だと思いました。

その他の機能

鍵のシェア

私は使わない機能ですが、スマートフォンのアプリケーション経由で他の人に鍵を送信することも可能になっています。
もちろんセキュリティ面で心配だと思う方もいるかと思いますが、Qrio Smart Lockの製品ページには「信頼性」タブがあり、セキュリティ機能でも自信があるようです。

オートロック

これも私は使っていない機能ですが、設定した時間、解錠状態が続くと自動で施錠してくれるという機能です。
つまり、家を出るとき、鍵を閉める必要がなくなるということです。
少し心配ではありますが便利ですよね。
私はゴミ出しに行くときや、外の植物に水をあげる時に閉め出されてしまう(鍵もスマートフォンも持っていない状態で施錠されてしまう)のが怖くて、まだ使用していません。
セキュリティ的にはなかなか強いと思います。

電源は

Qrio Smart Lockはリチウム電池「CR123A」で動作します。
CR123Aはよくカメラなどに使用される電池で、家電量販店やコンビニ、インターネットで購入できる電池です。

Qrio Smart Lockは、この電池2本で動作しますが、本体には4本まで取り付けられるようになっています。
4本取り付けても動作に使用するのは2本ずつです。
つまり2本の電池の残量がなくなっても、残りの新しい2本の電池で動作を続けることができるのです。
もちろんこの時、スマートフォンにはスマートロックの電池残量警告が通知されます。
これで、使用済みの電池2本を交換してあげれば、電池切れで動作しない事態を防ぐことができます。
安心ですね。

しかもこの電池、2本で500日持つんです。
4本セットしておけば1000日の動作が可能ということです。
これは1日10回の動作での寿命の目安であり、動作させる回数が少なければ少ないほど電池寿命は長くなります。

既存の鍵がそのままスマートになる

Qrio Smart Lockは既存鍵のさまざまな形状に対応できるよう、いくつか付属品がついており、これによってサムターンまでの距離や、サムターンを回す部分の大きさを調整できるようになっています。(サムターンを回す部品としてS/M/Lの3つが付属しているので、よりフィットするサイズを選ぶことができる)
これによって対応できるサムターンの数が多く、ドアに穴を開けることなく設置することが可能になっています。
これは非常にありがたいですね。

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Qrio Smart Lockを設置したドア

私の家のサムターンではMサイズがぴったりでした。高さや周りのデザインとのバランスも完璧で、もともとスマートロック機能のあるドアのようになりました。
既存の鍵もそのまま使用できる(手動での施錠/解錠)ので、スマートロックを使わない人が不便を強いられることはありません。

アプリケーション

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現在、Android端末向けで最新のアプリケーションの画面。レイアウトや操作はこんな感じ

この赤丸の部分をフリックすることによって鍵を施錠/解錠します。
iOS端末向けのアプリケーションは画面全体がフリックできてしまう(施錠/解錠しようとしてフリックすると画面全体が動いてしまうことがある)ので、あまり出来が良くないと感じます。
恐らく開発者はAndroid端末を愛用しているんでしょう(適当)

使ってみて感じた良いところ

設置した後の生活で、大きく変わったのは鍵を忘れても問題ないということです。
近くへ出かけるだけなら鍵もいりません。

鍵は鞄、スマートフォンはポケットに入れている人にとって、スマートフォンで鍵が操作できるというのは非常に便利です。
また、スマートフォンで操作を完了させれば、まだ施錠/解錠が行われていなくてもスマートフォンをスリープにしたり、アプリを終了させても良い(施錠/解錠は行われる)というのが何気に便利です。
トイレを我慢して家に帰った時、ドアを施錠する時間も短縮したいものです。
そんなときにスマートフォン上で解錠操作のあと、すぐに施錠操作を行いスリープして放置、トイレに駆け込めば、自動で施錠されるので、非常にありがたいです。

不満点

もちろん使ってみて不満に思う点もあります。
すでにAmazonのレビュー欄はかなり荒れていますが、まあ、仕方ないでしょう。

とにかく時間がかかる

Qrio Smart Lockを使ってドアを施錠/解錠するには心にゆとりが必要です。1秒でも人生の時間を無駄にしたくない効率厨の方はストレスで死んでしまうでしょう。

「ちょっと待っててね」

購入前は、家の近くから無線で解錠し、立ち止まることなく家に入るという超スマートな使い方を想定していたのですが、実際にはそれどころか物理的な鍵よりも時間がかかります。

具体的には、スマートフォンとロックの接続に時間がかかるんです。また、操作を受け付けた後、実際に施錠/解錠されるまでの時間も長いんです。

接続に時間がかかるのは仕様上(Bluetooth LE/有効範囲半径10m)まだ許せますが、操作を受け付けた後の動作の遅さに関しては、何をそんなに考えてるのかと思うレベルです。
操作を受け付けた後の時間に関してはまだまだ短縮が可能だと思うので、ぜひアップデートなどで改善して欲しいですね。

改善されました!(10月22日配信開始のアップデート)
【速】Qrio Smart Lock、アプリのアップデートで動作が速くなった!!

未来感が良い

不満点もありますが、新しいジャンルの製品としてはなかなか面白いものだと思います。
何しろ物理的な鍵を使わずに家に入れるというのはカッコイイですよね。心がウキウキします。
それだけでも満足です。家に帰るのが楽しくなります。




製品情報ページ
Qrio Smart Lock - 製品情報
Amazon - Qrio Smart Lock (Q-SL1)

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