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正式発表されました
2015/11/12追加:
Qualcomm、「Snapdragon 820」を正式発表

2016/7/28追加:
【次期SoC】Snapdragon 830では飛躍的な性能向上が期待できる?



いきなりですが、日本の2015年夏/秋冬モデルのほとんどのAndroidスマートフォンは、QualcommのハイエンドSoC「Snapdragon 810」と十分でない放熱環境によって

カイロ要らずのホカホカスマートフォン
厳しい動作制限で本気出せない810の意味なしスマートフォン
810は熱いから808にしておく見劣りスマートフォン

このどれかとなってしまいました。
残念ながらSnapdragon 810はQualcommの黒歴史SoCとなるでしょう。(もうなってる?)

そして今後、新しいSoC「Snapdragon 820」を搭載した端末が出始めていくでしょう。
今回はこの新しいSoCには問題がないのか、期待していいのか、などについての投稿です。

Snapdragon 810は「新しい」ものではあった

Snapdragon 810の発表時、私は間違いなく機種変更のタイミングが来たと思いました。
iPhone 5sのSoC「Apple A7」で先行されていた64bit化や、国内の端末では見たことがなかったオクタコアのCPU、LPDDR4規格のメモリに対応など、まったく新しい、次世代のSoCであることに間違いないと思ったからです。

2012年後半くらいから2014年終わりまで、スマートフォンのSoCにはクアッドコアのCPUが使われることが一般的でした。
Androidも標準で64bitに対応したのはAndroid 5.0 Lollipopからで、新しい世代のスマートフォンに移り変わる時が来た、と思ったんです。

64bit化とは言ってもスマートフォンで受けられる大きなメリットといえば4GB以上のメモリ(RAM)を扱えるということくらいで、その他には小さな違いしかないんですけどね…
Snapdragon 810では高速/低消費電力のLPDDR4規格のメモリが扱えるというのも大きいと思いました。

そう、まさにAndroidスマートフォンにとってSnapdragon 810は革命的なSoCである…なんて思ってたんです…

あれ…熱くね?

Snapdragon 810の爆熱疑惑の始まりは忘れもしない…あれ、いつだっけ…
調べましたすいません。
2015年の始め頃にTSMC(Snapdragon 810の製造元)の20nmプロセスで製造したチップの発熱に関する噂が流れだし、2015年の3月頃、Snapdragon 810を搭載したHTC製のスマートフォン「HTC One M9」での異常な発熱が指摘された、そうです。

HTC One M9でのベンチマークテスト時、本体が異常に発熱することが話題となり、そのSoCであるSnapdragon 810がその原因だと言われるようになりました。

そしてこのタイミングで、Samsungが自社の新しいフラッグシップスマートフォンである「Galaxy S6」や「Galaxy S6 edge」を発表、そのSoCが「Exynos 7420」であることからSnapdragon 810を避けたのではないか、とか…
またまたLGが自社のフラッグシップスマートフォン「LG G4」にSnapdragon 808を採用したことから、これもSnapdragon 810を避けたのでは…なんて言われるようになりました。
(ちなみにLGはLG G Flex 2でSnapdragon 810を採用しているので、フラッグシップモデルであるLG GシリーズにSnapdragon 808を採用する、というのは少し不自然に感じます)

日本ではソニーのXperia Z4や富士通のARROWS NXなどがSnapdragon 810を搭載する端末として発表、発売されました。
もちろんこれらの端末でも発熱問題や、それに伴うクロックダウンなどの問題が存在し、それによってSnapdragon 810は発熱問題のあるSoCである、ということがさらに広まりました。

Snapdragon 810搭載端末の問題点

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Snapdragon 810を搭載するXperia Z4 SOV31

SoCの制御は端末ごとに異なりますが、ここでは私の所有するXperia Z4 SOV31(Snapdragon 810搭載端末)で起こったこと(常に起こるわけではない)を書いていきます。
また、SoCの放熱性能が悪い端末(端末の素材によって放熱しにくい、薄型、防水機能など)もあり、必ずしもSnapdragon 810だけが悪いというわけではないこともあります。

・高負荷時に急激に発熱するため、動作に制限が掛かり重くなる/止まってしまう
・Quick Charge 2.0対応のACアダプタ/モバイルバッテリーを使用して充電を行うと異常に発熱し充電速度が低下、最悪の場合充電どころかバッテリーを消費する(端末を使用しながら充電した場合)
・通常の動画撮影(1080p 30fps)でも長時間撮影が難しい、写真の撮影さえもできなくなることがある
・YouTubeの1080p 60fps動画は長時間再生していると発熱でカクカクに、最終的には紙芝居状態になる(気温が高めの日のみ発生)
・軽いブラウジングでも発熱、ブラウザからホーム画面に戻るのに10秒近くかかることもある
・負荷がかかるアプリケーションを使用すると異常に発熱、ホームのランチャーが強制終了するほど処理でいっぱいいっぱいになってしまう
・CPU-ZなどCPU監視系のアプリケーションで各コアの動きを確認すると、発熱による制御なのか高性能なコアが停止、低消費電力のコアのみで動作していることもあった

ぱっと思い付いたSoCに関係のありそうな不満点はこんな感じです。
まあ熱いです。低温やけどは余裕でできます。
目玉焼き作れるんじゃないかと思えるレベルです。

でも、めっちゃサクサクになることもあるんですよ。この時期だからでしょうか、本体が冷えるとものすごく快適になるんです。

arrowsなんかでは発熱は少ないものの、それは厳しいクロックダウンによるものだったという情報もどっかから聞きました。本当でしょうか。
もはや無理にハイエンドSoCを搭載させる意味もないような…(Snapdragon 810は一応ハイエンドスマートフォン向けのSoCです)

ここまでXperia Z4とSnapdragon 810を悪く言ってきましたが、同じSnapdragon 810を搭載するXperia Z4 Tabletや最近発表されたNexus 6P、Xperia Z5では異常な発熱/動作の遅延等は報告されていません。
やはり端末の種類やメーカーの最適化、放熱性能も深く関わっている問題なのでしょう。

Snapdragon 820

Snapdragon 820は2015年3月に発表されました。
ほとんどのSnapdragon 810搭載端末の販売が開始する前のことです。
Snapdragon 820はQualcomm独自のKryoコアを搭載、また14nmのFinFETプロセスを採用するなど、従来のSoCから変化の大きかったSnapdragon 810からさらに大きな変化がありました。
その後、このKryoで構成されたCPUはSnapdragon 810比で2倍の高性能化、2倍の低消費電力化が実現されていることも分かりました。
GPUにもAdreno 530が搭載され、Snapdragon 810のAdreno 430から世代的に大きな進化があると考えられます。(Adreno 4xxから5xxとなったため)

そしてそして…
このSnapdragon 820、実はCPUが4コア(クアッドコア)である説が有力なんです(まだ未確定→11月10日、確定しました)。
Snapdragon 810はCPUが4コアの高性能コアと4コアの低消費電力コアの組合わせで8コア(オクタコア)という構成になっていましたが、本当に4コアであるのならば、Snapdragon 820のKryo CPUでは4コアでその倍の性能と低消費電力を実現したということになります。

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数字はかなり適当ですが、こんな感じ?

Snapdragon 810は高負荷時、最大8コアで動作します。(機種によっては制限あり)
その状態でKryo CPUと比較した場合、1コアあたりの性能が4倍になっていると考えられます。(Snapdragon 810は高性能コアと低消費電力コアの組合わせでの8コア構成なので正確ではありませんが、平均的に考えると、の話です)

Android端末のCPUはiPhoneのApple Aシリーズと違い、コアの数を増やすことで高性能化を果たすような傾向があったので、Snapdragon 820はこの流れから脱したSoCと言えるでしょう。(Apple AシリーズのSoCは1コアあたりの性能を向上させることによる高性能化が行われており、最新のApple A9プロセッサもデュアルコア構成ですが、他のクアッドコア/オクタコアCPUより高い性能を持っています)

これからはどんなSoCが主流になるのでしょうかね…
やっぱりオクタコアになるのか、クアッドコアのまま高性能化を行うようになるのか…
気になるところです。

まとめ

Snapdragon 820、どうでしょうか。
今、GoogleでSnapdragon 820と検索しようとすると候補に「Snapdragon 820 発熱」と出てきます。
Snapdragon 810の発熱問題によってさまざまな機種に影響が及んだことは確かなので、やはりみなさん気にしているようです。
今のところ発熱問題の具体的な指摘はなく、810の流れで噂されている程度ですので、気にすることはないでしょう。
逆に810でこれだけ騒がれて改善しないということはないでしょう。多分…
Snapdragon 820を搭載した端末は2015年の終わり~2016年初め頃に販売される予定で、そんなに時間はかからないはずです。

とりあえずは期待していて良いと思います。
私自身、Snapdragon 820搭載端末の発売が楽しみです。

正式発表されました
11月12日投稿:
Qualcomm、「Snapdragon 820」を正式発表



製品情報ページ
Sony Mobile Communications
Qualcomm - Snapdragon プロセッサ (日本)

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