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現在、世界で普及しているスマートフォンは、Lightning端子をもつiPhoneと、microUSB端子をもつAndroidスマートフォンの2つに大きく分かれます。

iPhoneは、iPhone 4s(2011年10月~)まで"Dockコネクタ"という横に長い独自端子を搭載していました。それがiPhone 5(2012年9月~)で、初めて"Lightningコネクタ"と呼ばれる新しい独自端子を採用し、向きを気にせず接続できるようになりました。
このLightning端子は初期の頃、今までのケーブルや周辺機器が直接使用できなくなることから、良くないと思う人も多くいたようです。
しかしiPhone 5の発売後、Lightning端子に対応した周辺機器や充電スポットは爆発的に増え、すぐに日常使用で不便を感じない環境になりました。

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それが今では当たり前になり、Dockコネクタは既に過去のものとなったのです。

そして今度は、Android端末で多く採用されているmicroUSB端子が、新しい規格のものに移り変わっていく時が来たようです。

今回はその新しい規格「USB Type-C」についての投稿です。

Android端末とmicroUSB端子

Android端末では、かなり初期の頃から、給電や通信にmicroUSB(正確にはmicroUSB Type-B)端子が使われてきました。

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現在も主流のmicroUSB Type-B端子

つまり、Androidスマートフォンの始まりから現在に至るまで、接続端子の大きな変更は行われていないということです。

そして最近、GoogleのリファレンスモデルであるNexusシリーズの最新機種、Nexus 5X/6Pでついに接続端子の変更が行われたのです。変更された新しい端子は、USB規格の中でも"Type-C"というもので、iPhoneのLightning端子のようにリバーシブルで使用できるように設計されています(詳しくは後述)。もちろん、これ依然にもこの端子を搭載する端末はいくつかありましたが、Androidの開発元であるGoogleのリファレンスモデル"Nexus"での採用というのが大きいのです。
これによって、今後は接続端子としてType-Cを搭載する機種が増え、ケーブルや周辺機器等も不便なく使用できるようになっていく可能性が高いのです。

Type-Cとは

"Type-C"は、USB 3.1で制定された接続端子の名称で、リバーシブル(差し込む向きが決まっていない)に接続できるように設計されています。

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USB Type-C端子

どの機器でも同じ端子

Type-CのUSBケーブルは、ホスト側(PCなど)とデバイス側(充電時のスマートフォン/外付けHDDなど)で同じ端子が使用できるようになっていることが多いです。

そのため、PCにはフルサイズのUSB、スマートフォンにはmicroUSBというように区別する必要がなく、利便性に優れています。

他の端子が必要なくなる

Type-Cは、電源の供給を双方向に行うことができるように設計されています。
つまり、ホスト機器からの電源供給やデータ転送以外にも、ホスト機器本体の充電や映像の入力/出力などにも使用することができるのです。
また、USB 3.1規格での接続時は、理論値最大10Gbpsでの非常に高速な通信が可能なため、様々な用途に対応することができます。

今まで、PCやTVには、電源入力用の端子、周辺機器用のUSB端子、映像出力/入力用のHDMI端子と、非常に多くの接続端子が搭載されてきましたが、USB Type-Cを搭載すれば、これらを全部統一することが可能になるということです。
複数のケーブルが必要ないため、外観的にもメリットがあると言えるでしょう。

スマートフォンに搭載することによるメリット

Type-Cは、PCやTVに搭載されることで大きな役割を果たしますが、スマートフォンではどうでしょうか。

Nexus 5X/6P

最近、販売が開始したNexus 5X/6PにはType-Cが搭載されています。
基本的には電源の入力やデータのやりとりに使用する、つまり今までのmicroUSBに置き換わるかたちでの搭載だと思いますが、これにメリットはあるのでしょうか。

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USB Type-C端子(左)とmicroUSB Type-B端子(右)

高速な充電

これが恐らくスマートフォンにType-Cを搭載する一番のメリットだと思います。

Type-Cは規格上、"USB Power Delivery"をサポートしているため、最大100Wの電力供給を行うことが可能です。
今現在、USB PDに対応しているスマートフォンは存在しませんが、今後、これらを生かしたスマートフォン向けの新しい充電技術が開発される可能性は高く、従来のUSB端子では実現できなかった、非常に高速な供給が可能になるとみられています。

高速なデータ転送

これもPCと同じようにメリットとなります。
従来のスマートフォンに搭載されているmicroUSB端子は、基本的にUSB 2.0規格であり、いくらスマートフォンの内部ストレージや外部ストレージ(microSD)が高速であっても、外部接続時は接続規格上の問題で転送速度が制限されていました。

しかし、USB 3.1規格に対応したスマートフォンであれば、外部との高速な通信が可能となります。

写真や音楽、動画など、どんどん大容量化していくコンテンツの転送なども、ストレスなく行うことができるということです。

現状はデメリットも

Type-Cは非常に革新的な端子です。
しかし、長く続いていた接続端子の変更には必ず大きな課題があるのです。
ケーブルが高価、周辺機器が少ない、外の施設では充電が難しいなどなど…いつものことです。
これらはすべてType-Cが普及していないことが原因なので、端子の欠陥というわけではありません。
普及すればメリットしかなくなるので、その時までの辛抱です。

Type-Cを搭載したスマートフォンを購入した方は「俺が時代の最先端」だと思っていただいて構いません。
もう少しすれば時代が後からついてくるでしょう。

まとめ

USB Type-C、素晴らしいですよね。
普及さえすれば、iOS端末に搭載されているLightning端子よりも、総合的に優れたものであると言えるのではないでしょうか。

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各種小型端子

Android 6.0 Marshmallowからの標準サポート、Nexusシリーズへの搭載ということで、これから普及が進むでしょう。
Androidスマートフォンに限らず、iOS端末にも採用される日が来るのかどうか…
今後が楽しみです。



画像引用元:
Does a micro-USB Bluetooth v4 dongle exist? - Super User
USB Type C and 3.1: clearing up the confusion - Android Authority
USB Type-Cのパソコン本格普及はいつ?- NewsPicks
アレが届く前に先に届いたので…緊急レビュー Apple「USB-C - USBアダプタ」をチェック - Digital-BAKA

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